シリア東部の米軍基地へのドローン攻撃の経緯
5日未明、シリア東部デイル・アル・ズール県のアル・オマール油田にある米軍の特殊部隊の訓練施設が、片道飛行のドローンに攻撃されました。この攻撃で、米軍が支援するクルド人主体の反体制武装組織「シリア民主軍(SDF)」の戦闘員6人が殺害され、18人が負傷しました。
SDFによると、攻撃は同県の政府軍支配地域から、イランの支援を受けている武装勢力がドローンを発射したということです。米軍はコメントを出しておらず、死傷者も報告していません。この攻撃は、アメリカがシリアに約800人の部隊を展開し、イスラム国(IS)と戦う目的を持っている中で発生しました。
シリア東部の米軍基地へのドローン攻撃の背景
シリア東部の米軍基地へのドローン攻撃は、中東地域での米イラン対立の一環と見られています。イランは、シリアやイラク、レバノン、イエメンなどで、親イランの武装組織を支援し、自らの影響力を拡大しようとしています。アメリカは、イランとその代理組織が、中東の安定と米国の利益に対する脅威だと考えており、経済制裁や軍事行動を行っています。
シリア東部の米軍基地へのドローン攻撃の影響
シリア東部の米軍基地へのドローン攻撃は、中東地域の緊張を高めるものとなりました。アメリカは、イランに関連する組織を犯人とみており、報復攻撃の可能性があります。この攻撃は、アメリカとイランの核協議にも影響を与える可能性があります。アメリカとイランは、オーストリアのウィーンで、イランとの核合意に関する間接協議を行っています。