三井住友FG社長・太田純氏がすい臓がんで逝去、「カラを、破ろう」の変革者としての足跡

1. はじめに

三井住友フィナンシャルグループ（三井住友FG）の太田純社長が、25日にすい臓がんで亡くなったとの報道が入りました。彼は「カラを、破ろう」というスローガンで銀行の改革を進め、金融業界に新風を吹き込んできた変革者でした。

太田社長は1982年に京都大学法学部を卒業し、旧住友銀行（現在の三井住友銀行）に入行。プロジェクトファイナンスや投資銀行で実績を上げ、2017年には三井住友FGの副社長に就任。2019年に社長に昇格し、その後も新しいビジネスモデルや戦略の構築に力を注ぎました。

太田社長は、「カラを、破ろう」というスローガンのもと、金融業界の慣習や常識にとらわれない新しいビジネスモデルや戦略を展開。デジタル技術や環境・社会・ガバナンス（ESG）にも積極的に取り組み、三井住友FGの事業領域を拡大しようとしました。

コロナ禍においても、太田社長は金融機関の社会的責任を果たすべく、中小企業や個人向けの融資や支援を積極的に行いました。金融システムの安定や地域金融機関の再編などにも積極的に関与し、金融業界のリーダーとしての役割を果たしました。

太田社長はすい臓がんとの闘病生活を送りながらも、経営に全力を尽くしてきました。彼の死去は三井住友FGはもとより、日本の金融界にとっても大きな損失です。彼の変革の足跡を称えつつ、三井住友FGの更なる発展を祈念します。太田純社長のご冥福をお祈りします。