デンソー製燃料ポンプに問題発覚!トヨタが約300万台のリコールを発表
1. 不具合の内容
2023年11月19日、トヨタ自動車は、デンソー製の燃料ポンプに深刻な不具合があるとして、約300万台の車両を対象にリコールを発表しました。問題は、低温や高圧力の環境下で、燃料ポンプのインペラーが割れる可能性があることです。インペラーの破損により、燃料供給が不安定になり、エンジンの停止に至る危険性が生じています。
2. リコールの対象車種と規模
リコールの対象となる車両は、2013年から2020年にかけて製造された主要な車種に広がっています。対象車種には、カローラ、プリウス、ランドクルーザー、ハイラックス、そしてレクサスが含まれています。リコールの規模は日本国内で約100万台、北米で約140万台、欧州で約30万台、その他の地域で約70万台に上ります。
3. デンソーの不具合経緯
デンソーの燃料ポンプに関する問題は、2020年に初めて明らかになりました。当初はインペラーの材質に起因するものとされ、デンソーは対応策を講じました。しかし、その後も問題が続発し、トヨタは2020年に2回にわたりリコールを発表しています。今回のリコールは、3度目のものであり、デンソーの安全性への懸念が再び表面化しています。
4. オーナーへの対応
トヨタはリコールの対象となる車両のオーナーに対し、様々な手段で連絡をとるとしています。郵送や電話、ウェブサイトやディーラーを通じて、オーナーは対象車両かどうかを確認できるようになっています。また、トヨタは無償で部品の交換を行うことを約束しています。
5. まとめ
デンソー製の燃料ポンプに起因する問題が再び浮き彫りになり、トヨタは迅速かつ透明性をもってリコールに踏み切りました。オーナーは速やかに対象車両の確認と修理を行い、安全運転に努めるべきです。自動車メーカーとサプライヤーとの緊密な連携が、安全性確保の鍵となるでしょう。